こんにちは! 広報の青柳です。
今期の役員について、先日4月26日に株主承認を終え、来期の役員は以下の2名に確定しました。

代表取締役:武井浩三(継続)  
取締役:岡村雅信(継続)

結果的に2名とも継続となり、経営陣の交代や新規追加などは行われなかった今回の選挙。

経営陣2名にとっても、新たな課題を感じた選挙になったようです。

「長期的に結果に動きが生まれなければ、今のまま選挙を続けても希薄化、形骸化しそうだ」という岡村と、「結果を動かすために選挙をするわけじゃない」という武井の意見。

のっけから結構重い話だなーと思いつつ(笑)。

 

ここから先は、経営陣の検討にあたって武井と岡村の間で話し合われた内容を元に、私なりに来期に向けての課題などを整理してみたいと思います。

 

トピックは以下。

  • 今後、選挙の目的(人材/権力の流動性の担保)をどう達成していくか
  • ダイヤモンドメディアにおける「役員」の定義とは
  • 現役員が具体案を決めるというプロセス自体の再検討

それでは見てみましょう。

 

1.今後、選挙の目的(人材/権力の流動性の担保)をどう達成していくか

武井と岡村のディスカッションの中で最初に出た話題は「選挙の目的そのものをどう達成していくか?」という課題感について。

7年前から始まったこの「役員選挙」という取り組み。
近年ではSNSで投票のお願いをしてみたり、プレスリリースを発行したりといったこともあり、より多くの人に目に触れるようになり、ダイヤモンドメディアから距離がある人にも投票していただけるようになりました。

また、ビジネスモデルが変化していくにつれて内部のメンバーも大きく変わり、入社2年以下のメンバーが全社メンバーの半数近くを占めるという現状になっています。

そういった状況下で見えてきたのが、「選挙の目的が達成されたかどうかがわかりにくい」という課題です。

そもそもダイヤモンドメディアで役員選挙を行う理由は、「人材や権力の流動性を担保する」ということ。
根本的な考え方として、上下関係や上司部下といった概念がないのでいわゆる「社長」を決める必要はないというのが全員の意見。しかし、会社法上、取締役は1名以上おく必要があります。
(加えてこれは私の個人的な意見なのですが、やっぱり「社長」「取締役」などのポジションの人がいたほうが、会社を運営していく中で便利なことが多いとも思います。)

役員選挙の背景や目的を理解している人の1票も、お祭り気分で参加してくださった人の1票も同じように扱うのがこの選挙。
だからこそ投票結果だけで役員を決める、ということはしないのですが、やはりどうしても、目的が形骸化してしまう傾向は免れないよね……と。

ある意味、無責任な立場で投票できる投票者が増えれば増えるほど、投票結果の重みは減ってしまいます。

それ以外にも、日頃関わっている人に投票する傾向も強いですし、現任以外の結論になった場合、今の仕組みだと、役員でなくなったメンバーの実力不足が示唆されてしまう点も隠れた問題点だという指摘もありました。

「結局、クーデターでも起きない限りはどうしても現任者に投票する方に動いてしまうのではないか」と岡村は言います。それは確かに…と私も思いました。
そう考えていくと、「毎年必ず変わる」または「新しい役員が増える・入れ替わる」など、ルールを事前に決めてしまえば楽なのかもしれません。

しかし武井としては「役員を『交代させること』が選挙の目的ではない」とのことで、それもわかる。
なかなか答えは見えませんが、来年の選挙では一度みんなの意見を聞いてみたいと思います。

 

2.ダイヤモンドメディアにおける「役員」の定義とは

次に出た話題は、「役員の定義を決める必要があるのでは?」ということ。

岡村曰く、選挙を行う上で「暫定でいいので役員の定義を固めることで役員の選び方にも基準ができる」「役員の定義が変わるなら選挙のあり方も変わるよね」と。

その上で、投票以外の指標があってもいい、という話にもなりました。

票数はあくまで参考値に過ぎないため、明文化された「役員の定義」に対して誰が適任かを考える、というやり方にしていくほうが全体の納得度が高まるだろう、と。確かにそうだね。

 

3.現役員が具体案を決めるというプロセス自体の再検討

続いて出た話題は「現役員が具体案を考える」いうプロセス自体に対して。

現在の流れでは、投票結果をもとに現役員が具体案を考えるのですが、武井も岡村もこれ自体が投票してくれた人からすると「トップダウン」に感じられるのではないか、という懸念を持ったようです。

しかし一方で、「『みんなで決める』ということで求められる覚悟」についても言及。全てのメンバーが、会社の実情や現実を正しく把握し、経営視点で会社について考えることができているかというと、そんなことはありません。
そういった中で全員が同じように覚悟を求められてしまうということ自体、働く人たちのためにならないのではないか、という視点です。

組織の中には色々な人がいます。情報を自分自身で取りに行き、信念を持って自分の意見を決められる人とそうでない人がいます。
組織はそういった違いに対して寛容であるべきだというのが私たちの考え方。

「決められない人」にまで決定の責任を押し付けるのは違う……。

「個人の意見として誰に役員になって欲しいか」ではなく、会社として何が求められているのかを考え、感じとっていくことが、正しい判断をするために必要です。
でもそれは安易ではないので、それを今後どのようにみんなにわかりやすく伝えていくのか、あるいはより良いプロセスがあればそれについても考えていきたいところです。

 

模索のプロセスをこれからも大切に

ここまでの振り返りを読んで、皆さんはどう思ったでしょうか。

私は正直、「いや~よくやるな~」と思いました。もう7年も選挙をやってるのに、この人たちはまだ「変わらなきゃ」と思ってる。

本質的にいいと感じられるもの、自分たちにフィットすることを選んで仕組みにしてきたのがダイヤモンドメディアだけれど、「制度だけが行事化・形骸化する」ことには常に違和感を持っていて、その兆候を敏感に感じ取っている。(だからこそこの二人が役員をやってるのかもしれません)

「ホラクラシー経営」でも「自然経営」でも呼称はなんでも良いんですが、独特の経営システムを構築しているとなんとなく制度や取り組みありきで淡々と進んでいくような印象を持っている人、多いと思うんですよね。
でも社内では全然そんなことはなくて、常に「これってこういうことで良いんだっけ?」と模索しながら、変化しながら進んでいます。

結局ダイヤモンドメディアにとってはこういう模索のプロセスが一番重要なのだ、と今回再確認できたのは私にとってすごく収穫でした。

「社歴の長い人が『これはこういう意味だから』と意味合いを固定してしまうことが一番危険だ」と二人が話しているのが印象的で。

毎回、面倒だけど手触りを確かめながら、引っかかるところ、違和感のあるところを丁寧に見つめながら運用していくこと。
新しいものが生まれるかもしれないことを楽しむこと。

そんなことが、私たちがこれからも大切にしていきたいことです。

 

ということで、今回の役員選挙では

「役員選挙ってなんのためにあるの?」
「ダイヤモンドメディアのメンバーにとって嬉しい選挙って?」

といったことを考えさせられました。この振り返りをふまえて、来年の選挙がどうなるか、私も楽しみです。

それではまた来年お会いしましょう!

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